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収益物件の空室売却は可能?方法と売却時の注意点をご紹介

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カテゴリ:収益物件


収益物件を所有されている方の中には、「空室があると売却できないのではないか」と心配される方が多いものです。しかし、実際には空室状態の物件でも売却は十分可能です。本記事では、空室でも売却できる理由や査定方法の違い、注意点や売却を成功させるタイミングまで、分かりやすく詳しくご説明します。不安を抱きやすい空室物件の売却について、正しい知識を得ることで、安心して次の一歩を踏み出しましょう。

空室があっても収益物件は売れるのか

収益物件において、たとえ一部または複数の部屋が空室であっても、売却自体は十分可能です。特に建物全体を一括して売りに出す「一棟タイプ」の物件であれば、空室があっても投資家に対し全体の収益性や将来性を示せるため、売却に支障なく進められます。

査定方法には主に収益還元法取引事例比較法の二つがあります。収益還元法は、その物件が将来どれだけ稼げるかという収益性に基づいて価格を算出する方法であり、空室が多少あっても純利益などで評価を行います。一方、取引事例比較法は、近隣の類似取引価格を参考にする方法です。

査定方法着目点空室の影響
収益還元法将来収益(純利益+還元利回り)多少の空室でも収益予測で調整可能
取引事例比較法類似物件の実際の成約価格空室があると類似事例を見つけにくい場合もある

収益還元法では、例えば年間の純家賃収入を利回りで割って評価額を求める「直接還元法」や、将来の収益と売却時の想定価格を現在価値に割り戻して評価する「D C F 法」があります。空室によって予想収益が変動しても、適切に調整することで査定が可能です。

一方、取引事例比較法は、実際の成約価格を参考にするため市場感に合った価格を出せますが、空室の場合は調整が必要になることがあります。そのため、一棟売却など投資家ニーズにあった方法を選べば、空室でも売却に繋がる可能性が高まります。

空室でも売却しやすくするための3つの方法


空室のある収益物件でも、売りやすくするためには以下の3つの方法があります。

方法 概要 期待できる効果
収益還元法・取引事例比較法を理解し、使い分ける 投資家向けには収益還元法(直接還元法やDCF法)を、実需層には取引事例比較法を用いて評価を行う 空室による収益減少の影響を緩和し、査定額の幅を作り出せます
空室のメリットを訴求する リフォームやリノベーションの自由度が高いことをアピールしやすい状態とする 個人投資家や自用利用も含めた幅広い買い手に訴求できます
売却手段を複数持つ 仲介だけでなく、専門会社による買取の依頼や、査定方法の工夫も視野に入れる 売却の選択肢が増え、交渉力や売却スピードも向上します

まず、価値算定には「収益還元法」と「取引事例比較法」の両方を理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。収益還元法では、空室の影響を受けにくいDCF法を選択するなど工夫することで、より現実に即した評価が可能になります(たとえば、将来の収支を割引率で現在価値に換算する方法など)。

次に、空室にも利点がある点を整理しましょう。修繕やリノベーションを前提に物件の自由度が高く、買い手層が広がるメリットがあります。特に、好みや用途に応じた改修を見込む個人投資家や事業者に響きやすい訴求ポイントになります。

最後に、売却手段を絞らず複数の選択肢を持つことが効果的です。専門の買取会社への相談や、査定方法を工夫して複数の価格提示を受けることで、売却戦略に幅が出て、結果として売却しやすくなります。

空室状態で売却する際に注意すべきポイント


空室の収益物件を売却する際には、いくつか留意すべき重要な点があります。以下にまとめました。

ポイント注意点備考
立ち退き交渉入居者がいる場合、オーナーチェンジで売却するのが一般的で、正当な理由なしに立ち退きを求めるのは困難です。立ち退き料や裁判手続きが必要になる可能性があります。
リフォーム・清掃費用空室にする場合はリフォームや清掃を行うと売れやすくなりますが、費用がかさむため費用対効果を意識する必要があります。投資判断としてコストと効果のバランスを見極めましょう。
税金・諸費用売却時には譲渡所得税・印紙税・登録免許税などの税金や費用が発生します。税率や費用の詳細を事前に確認することが重要です。

まず、入居者がいる収益物件の売却に関して、通常は「オーナーチェンジ」として契約を引き継ぎ、現入居者に立ち退いてもらう必要はありません。ただし、どうしても退去してもらいたい場合は、立ち退き料の支払いが必要となり、場合によっては裁判・強制執行という法的手続きを検討せざるを得ないため、その労力や費用を十分に考慮ください。オーナーチェンジは、無理な立ち退き交渉を避ける現実的な選択肢です。

次に、売却前にリフォームや清掃を行えば物件の印象が向上し、買い手が得やすくなります。ただし、費用負担も大きくなるため、必要最低限の整備内容を絞り込み、費用対効果を見極めながら進めることが望ましいです。

さらに、税務と諸費用面では以下に注意が必要です。譲渡所得税(所得税・住民税・復興特別所得税を含む)のほか、売買契約書に貼る印紙税や登記に必要な登録免許税が発生します。譲渡所得税は、所有期間が5年超であれば税率が約20.315%、5年以下であれば約39.63%となり、所有期間によって大きく異なるため、売却時期の判断に影響します。

また、印紙税は売買契約書に貼付する収入印紙の税額で、軽減措置の対象期間中であれば契約金額に応じた軽減税率が適用されます。契約書漏れや消印忘れがあると過怠税が課されるため、注意が必要です。

登録免許税は、ローン返済により抵当権の抹消が必要な場合に、不動産1件につき1,000円(通常は土地・建物で2,000円)かかります。司法書士に依頼する場合は別途報酬も発生しますので、総費用を把握しておきましょう。

空室の収益物件を売るために押さえておきたいタイミングと戦略


空室を抱える収益物件の売却を検討する際、戦略的なタイミングを見極めることが非常に重要です。以下の内容で、押さえておきたい主なポイントを分かりやすく整理しました。

タイミング意義注意点
所有期間が5年を超えたとき 譲渡所得税の税率が約40%から約20%に軽減されるので、手残りが増えます 売却年の1月1日時点で所有期間が5年を超えている必要がある点に注意が必要です。
大規模修繕の前 修繕を行うとコスト負担が増えるため、工事前に売却すれば支出を抑えられます ただし、修繕後に資産価値が上がる可能性もあるため、専門家と相談のうえ判断することが望ましいです。
物件価値が上昇しているとき(地価上昇/公示地価上昇) 市場が追い風なら、相場以上の価格で売れる可能性が高まります 地域の再開発や人口動向など、将来の環境変化を見極める必要があります。

まず、売却による税負担の軽減を狙う際には、所有期間が「売却年の1月1日時点で5年を超えている」ことが条件です。例えば、2020年2月購入の物件は2025年中に売却しても5年を超えないケースがあるため、翌年以降の売却を意識することが肝心です。

さらに、大規模修繕前の売却は余計な出費を回避できる点で有効ですが、一方で修繕後に物件の価値が上がる可能性も見逃せません。修繕のタイミングや費用対効果について、信頼できる専門家の意見を仰ぐと安心です。

また、地価や公示地価が上昇傾向にあるときは、積極的な売却を検討すべき時期です。周辺の再開発やアクセス改善、人口増加など、長期的な環境変化が見込まれる場合には、将来の価格上昇も期待できます。ただし、人口減少や商業施設の閉鎖などのリスクがないか、総合的に判断することが大切です。

以上のように、税制面、修繕コスト、市場状況を総合的に捉えて、空室のある収益物件でも適切なタイミングと戦略で売却することが可能です。

まとめ

空室のある収益物件でも、査定方法や売却の工夫次第で十分に売却は可能です。特に一棟タイプの物件では、投資家が収益性を重視するため、空室があっても評価を得やすい傾向があります。また、空室だからこそリフォームが行いやすく、買い手の幅も広がります。売却時は、適切なタイミングやコスト、税金などのポイントを正しく押さえることも重要です。正確な知識と戦略を持てば、不安なく次のステップに進むことができます。

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處 浩之

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